施工の流れ

Step 1 : 下地清掃・下地処理

塗装箇所のホコリや泥、ワックス・油分を完全に除去します

電動ポリッシャー

・必要に応じて電動ポリッシャーなどで油分を除去
・汚れを落としきるために強アルカリ洗剤(界面活性剤少なめ)で洗浄
・十分乾燥、養生後にアルコールで脱脂を行う
*下地処理を丹念に行う事が、美しい仕上がりと防滑性能を発揮するために最も重要です
*有機素材の床材(エポキシ、ウレタン、MMAなど)は、表面活性剤やワックスが表面に浮いている場合が多いため、表面研磨後に塗布してください

Step 2 : マスキング・養生

余分な場所に塗料が付着しないよう、養生シートやマスキングテープでカバーします

マスキング作業
・目地に塗料が溜まると、白化して不具合が起きる可能性があります
・目地を塗料で埋めると雨水の流れを阻害し、あふれて滑る状況が起きかねないため、丁寧なマスキングをお勧めします
白化現象

塗料が目地に溜まったまま白化した例

Step 3 : 配合・混合

電動攪拌機にて均一に攪拌します

主剤の攪拌
・硬化剤配合前に、予め主剤中の骨材が均一になるよう攪拌します
硬化剤の投入

・混合は、主剤:硬化剤=10:1(重量比)の割合で行い、電動攪拌機で30秒以上攪拌します
・硬化剤は粘度が高いため、しっかり全量を容器から出し切るように注意してください
・小分けする場合は、必ず計量してください

Step 4 : 塗装/乾燥〜開放

中毛ローラー(推奨)でムラなく塗装します

中毛ローラーによる塗装

・均一になるようにタテヨコ2方向から塗布します
・塗装面に乗る際は、ブーツカバーなどを着用してください
・塗装直後は乳白色ですが、30分以内に透明化します
万が一乳白色のままの場合は、水分を含んだ可能性があり、剥離の恐れがあるため塗り直ししてください。古い塗膜はスクレーパーで除去します
・混合した塗料は1時間以内(25℃時)に使い切り、継ぎ足しは行わないでください
・冬季は乾燥に時間がかかる場合があります。しっかり確認の上、開放してください

【トップコートSTP水性 施工マニュアル】

 2025/03/17版
 さらに詳しい施工手順が掲載されたPDFです。施工前にご確認ください
トップコートSTP水性 施工マニュアルPDF (1.3MB)

施工上の注意

  • 【施工箇所について】
    • 2回塗装を行う場合は、1回目の塗装面が半乾きの上に塗り重ねを行います。30分~2時間程度が乾燥の目安です。(20℃時)
    • 浴場やプールサイドなど常に浸水する場所では使用しないでください。剥がれの原因になります
    • 下地によっては施工後、汚れが目立つ場合があります
    • 滑り止め効果は施工や使用の状況によって異なり、全ての状況において滑らない事を保証するものではありません
    • コンクリート面に塗装しますと、濡れ色になり、未塗装面と比較すると色差が発生します
  • 【塗装条件・換気について】
    • 気温5℃以下、または湿度80%以上での施工は不具合の原因になりますので避けてください
    • 水性につき冬季の保管は凍結に注意してください。一度凍結しますと使用できません
    • 冬季などご使用条件により硬化時間が長くなります。しっかりと時間を設け確認の上で開放してください
  • 【下地処理について】
    • 上記標準施工仕様の下地調整の部分を参照してください
    • 有機素材の床材(エポキシ、ウレタン、MMAなど)は、表面調整剤、ワックスなどが床材表面に浮き上がっている場合が多いため表面を研磨してから塗布してください
  • 【塗装下地について】
    • 塗り床材・タイル・石材等、下地の材質により密着性が異なりますので、必ず試験施工を行なってください
    • タイルについて、吸水率が多いものや特殊処理・コーティング処理をされているものについては密着性が弱くなることがあります
    • コンクリートは打設後4週間養生後、施工してください。養生期間の不足はコンクリート中の水分やアルカリの影響により密着不良を起こす原因になります。(数値の目安として、含水率:コンクリート含水率測定器にて5%以下、アルカリ:ph9.5以下)
    • 強化コンクリートや強く締め固められたコンクリートについては、現場状況により密着が弱くなる場合があります。事前に確認してください
    • 木材塗装の際、水分を多く含まれている場合や塗装後、下地木材が土や水に接触して湿った状態が続く場合、また特殊な加工がされている場合、密着性が低くなる場合があります
    • 吸い込みが激しいコンクリートなどの床材に塗装しますと、塗装ムラや下地吸い込みにより樹脂分が不足し、骨材が取れやすくなる場合があります
  • 【その他】
    • 滑り止め効果は施工や使用の状況によって異なり、全ての状況において滑らない事を保証するものではありません。
    • 材料の詳細情報が必要な場合はSDSをご参照ください
    • 予告なく仕様が変更になる場合があります